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前立腺癌の放射線治療を希望される患者様へ

当院では前立腺癌の放射線治療に際して、安全で簡単な方法で「スペーサー留置」をおこない、 癌病巣にはより高い放射線の量を与えつつ、正常組織である直腸に当たる放射線の量を減少させ、より安全に放射線治療をおこなっています。
「スペーサー留置」とは
腫瘍と直腸等の臓器が密接している場合、十分に腫瘍に放射線を照射しようと思うと、 腫瘍の周囲への浸潤や胎動などを予想して十分にカバーしなければ確実な腫瘍制御効果は期待できません。
私たちは腫瘍と直腸の間にゲルを注入することにより安全な距離を作ります。
それによって周囲の臓器への負担を軽減し、病巣へはより高い線量を安全に投与できるようになりました。

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「スペーサー留置」により得られる効果
高い線量を当てることができる
前立腺癌の放射線治療では、病巣に集中させる線量を増加させると、治療成績が改善することがわかっています。
例えば、PSA>10の方で70Gyの照射と78Gyを比べた時、線量が低いと10年後の再発率は倍になってしまいます。※1(※1 Kuban.2008)
放射線性直腸炎を回避することができる
放射線性直腸炎とは放射線治療の副作用として生じる腸管の障害で、腸管粘膜の壊死(えし)が起こり、ひどい下痢などを引き起こします。前立腺癌に対する放射線治療を受けた患者さんの3~8%で発生すると報告されています。
スペーサー留置をおこなうことにより直腸が放射線の影響を受けないので、このような副作用の発生の確率を抑えることができます。
ゲルの注入方法
経直腸エコーガイド下でおこないます。局所麻酔を用いて注入します。 実際に注入する時間は数分で終了します。別に観察したりする時間と、 治療計画のためのCTを撮像する時間を含めて30分程度で終わります。
用いているゲルの安全性はすでに確立され、ゲルの成分のヒアルロン酸は米国FDA、欧州薬事承認、日本薬事承認を得ています。

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